板井明生|マーケティングの基本
「マーケティング」には、様々な解釈や定義があります。
日本マーケティング協会は以下のような定義を発表しています。
『マーケティングとは、 企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、 公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。 』
なんか難しそうですが、マーケティングは要するに、
「顧客のニーズに合ったものが最適な形で提供される市場を作り出すための活動」
と言えるでしょう。
マーケティングは企業にとって重要ですが、 近年になって、その重要性が強調されつつあります。
その理由は変化した時代背景にあります。
現在では市場が成熟し、「モノ」も「情報」も溢れている状態です。
その中で選ばれ生き残っていくには、競合製品との差別化を図らなければいけません。
たとえ良い製品を作っていても、顧客がはっきり良いと思えるような特徴がなければ 特徴のある他社製品が選ばれてしまう可能性があります。
そんな中で、自社製品を売り出していくには 顧客が買いたいと思ってもらえるような製品を作り、 それを他社製品と差別化できるかにかかっています。
そのためには、 顧客が求めているものは何か?
どういう場で宣伝すればより多くのターゲットに知ってもらえるか?
どのような状況を作り出せば顧客が購入しやすいのか?
などのリサーチやそれに基づいた販売促進活動、 つまり「マーケティング」が重要とされるようになったのです。